「ってか両思いなんじゃね?そもそも」


「そんなの分からないじゃん」


「くだらねぇ〜ことで悩むなよ!」



荒川が肩をぶつけてきた


俺は無表情でそれを受け止めた


そうだよな


確かに荒川の言う通りだと思う


愛美をこれから避けていくよりかは身は楽だ


面と向かって話し合わないと何も気持ちは伝わらない



固く決心がついた俺は自転車にまたがった



「荒川サンキューな♪」


「はぁ?…お俺の話しはまだしてない…」



荒川に笑みを見せて自転車を走らせた



「あいつ、馬鹿だな」




夕暮れの帰り道


自転車の風でなびく髪


なぜか気分は軽い気がした


バックに入っているジュースを気にかけながら…