「白ウサギ、大丈夫か」


圭さんはそう言って私を持ち上げた。


とゆーかこれはお姫様抱っこでは…?


「圭さん!私は大丈夫だよ。圭さんのほうが心配だよ…」


それに、アキラが暴走しちゃう…!


圭さん、さっき体刺されたし…。


でも圭さんは、大丈夫大丈夫、と言い私をベッドの上におろした。


「白ウサギ、あまり遠慮ばっかりするな」


そう言って私の頭を撫でた。


「………っ、」


「白ウサギ!?」


私は、思わず泣いてしまった。


圭さんの声と手は、あまりにも優しくて、私に安心をくれたから。