でも、彼より恐い人がいた。


「私は亘ナオミ。あだ名は……そうね、囚人かしら」


そう言う女の人は、ニヤニヤしてて、目が充血してて、髪の毛はボサッと長い。


そして右手にはナイフ。


あだ名は囚人。


恐い、恐すぎる…。


アキラより恐いと思った人が、ここにはたくさんいる。


一体、どんなゲームなんだろう、これは。


「とりあえず、寝よう。今日は何もすることがない。いや、何もしないほうがいい。暗いからな。明日、明るくなったら動こう」


圭さんの意見に、みんな賛成した。


今日はいろいろと疲れたから。


問題は、明日。


私たちは、すぐ眠りについた。