『あまりメールはしないんですか』


と、ケータイをうって送信。


『まあね。極力はこんな私情のメールは続けない。疲れるから』


来た返事にはええと思う。メールが疲れるとはなかなかの強者だ。


『栂さんって、人間嫌いですよね』


『そうだよ。だって俺、人間に愛情わいたこと、ないから』


『やっぱり悲しい人ですね』


『同情?』


『憐れみです。確かに人は別れるものですが、別れるまでの間にある楽しみ、愛情を感じられないだなんてもったいないです。

人間の脳は愛情を確かに感じられる作りになっているんですから』


今日のメールはここまでだった。


怒らせたかなと思うも、翌日おはようございますメールを送れば、返ってくる。