「じゃあそろそろ帰るか!」


「そうだね」



時計をみると短い針は6を差していた。


10月に入ってから日が暮れるのも早くなってきた今は、

6時というともう薄暗い。


「送ってくよ!」



勇気を出して言ったこの言葉。


「大丈夫。あたしちょっと買って行きたいものあるから!」



あっさりと断られてしまった。


…この時、無理にでも送っていけば良かった。



「そっか...じゃあ気を付けろよ!」


「うん、また明日っ!」


「また明日ー」



そう言って別れた。

"また明日"って。




なのに。

胡桃に"明日"は来なかった。