私は美加の隣に座って、見学を始める。


それと同時に、

真鍋先輩がラケット片手にテニスコートへとやってくる。


それから、私の目は真鍋先輩を必死に追いかけてた―。



早い球を優雅に打ち返し、スピンのかかった球は相手の狙いを外す。


真鍋先輩は、前年度の地区3位という腕前もあって、無駄な動きが一切ないのが、素人の私でも分かった。

真鍋先輩の相手をしている先輩も上手くて、まるでTVでのテニスを見てるようだった。


そして、、、

陽気にラリーに参加した渡部先生に視線をやると、


「・・・。(苦笑)」


渡部先生はホームランばかり打ってた。。。