―灑梛side――――――
私達は斉藤孝之の寝室の前で別れた。周りは暗いので瑞希の姿は確認できないが、彼奴ならうまくやってくれるだろう。

私は、障子に手を掛け、横に引いた。

サァ―――

斉藤孝之は、弾かれたように顔を上げた。

ちなみに私の服装は、軽装。墨染の単の袖を肩まで切り、また、単の裾も膝上25㎝位まで短く切り、動きやすくした。
また、右太股にはベルトを巻き付け、拳銃と実弾を提げていた。
左腰には、日本刀をくくりつけている。


まさに黒一色な私の姿に、斉藤孝之もようやく現状を把握したようだ。