ここまで来て、変な違和感を感じ始めた。

真白は捕まったのに、何が不安なんだろう?


自分でも正体の分からない違和感に恐怖を覚えた。



「あれ? まだ生きてたんだ。」

声のする方へ恐る恐る振り返る。


あぁ、違和感の正体はこれだ。


「久しぶりだね、美憂。」


大ちゃんと付き合い始めて、喧嘩に巻き込まれる回数が急激に増えた。

おかしいと思ったんだ。

綾香が何故あたしがいる学校が分かったのか。

大ちゃんと同じクラスだってことは知らなくても変じゃない。


―綾香と真白があたしの家を知ってるはずがない。


それに、大ちゃんと綾香がキスしてる写真を撮ったのは誰かってこと。


1番の違和感は……



あたしが前から狂羅を知ってたってこと…