あれから3日、あたしの熱は下がりすっかり元気に。
「美憂、まだ病み上がりなんだから、暖かい格好しててよ?」
「わかってるよー」
「退院おめでとう。」
「看護士さんのお陰ですよ!」
「そんなことないわ、クリスマスまでに間に合って良かったわね?」
「はいっ、今から柚ちゃんとクリスマスプレゼント選びに行くんです。」
今日は柚ちゃんが言ってたクリスマスイブだ。
「そう、気をつけて行ってらっしゃい。」
「ありがとうございましたっ」
お礼を言うと、ふんわり微笑む看護士さん。
そんな姿を見ながら、出口付近で大きく手を振った。
「美憂、行くよ。」
「はーい」
柚ちゃんに呼ばれ、3日ぶりに病気の外へ出た。
「明日は雪が降るって、天気予報で言ってたわよ。」
「ほんとっ!?」
「ホワイトクリスマスね。」
「うんっ」
たわいもない話をして歩いていると、何故か誕生日の話になった。
「美憂はまだだけど、神岡の誕生日過ぎたんじゃないの?」
「うん、1ヶ月半ぐらい前に……あたし知らなくてさー…」