守川家の長男は代々人に感謝される事をする

これを使命とし生きる
小さな頃から親にそう教えられている

人はみな支えられ感謝し生きている

いわば感謝する事は日常的な事で誰もが自然としている事

一見簡単そうに見えるが人はなかなか感謝なんかしてくれない

しかも求められるのは本気の感謝

本気ともなると日常的にとびかう感謝では到底もとめられるものを手にする事はできない

康一は相手を手助けする程度じゃ感謝はいただけない事は身に染みてわかっている

物心ついた時から今まで親、弟、親戚、近所の人にまで気をくばりお手伝いや自分のできる事その人の為になる事を考えやってきて沢山の感謝の気持ち『ありがとう』を頂いたがどれも使命をまっとうできるものではなかった

必要なものは相手の一生を左右する様な助け

それは
人の命を救う事
人の夢を叶える事