駅前に向かって歩き出す。



うちは何度も『大丈夫?』って聞いた。



退院してすぐやから、ちょっと歩いただけでもすごい体力使うって知ってたから。



『うん、大丈夫!』って、笑顔で朝陽は答えてくれる。



一歩一歩、ゆっくりと、確実に。



うちらは進んでる。