ある日の放課後、
私は 『どこか』に無性に行きたくなった。

右に曲がって、真っすぐ行って、
どんどん、知らない道に進んでいく。

体が覚えているような。
そんな感じで、
不気味になりながら
『どこか』に、向かって歩いていた。

私の足が、ある場所で止まった。

そこに広がった世界は、
どこか懐かしい、世界だった。

そこに、人影があった。
「え?」

そこには…―