「あの―――光さんから」


要の眉が、ピクリと動く。


「―――何だって?」


「明日の午後、オフになったから一緒に食事でもしないかって・・・・・」


「如月光・・・・・」


まさに今、話していた人物からのメール。


ちょっといい雰囲気になりかけていただけに、水を差された感じで要としては面白くはないけれど。


だけど、客と食事をしたりデートしたり、そのまま同伴出勤となればゆずにとってはプラスになるだろうし、逆に断れば顧客を失うことにもなりかねない。


ここは潔く応援するべきなのだろうかと、要はぐるぐると考えていた。