ナンパらしき人も居ないし、自分で声かけるしかないよね。


20分後。


全然駄目。                         どうしよ、親にケータイつながんないし。

ここで生きるしかないよね。

上手くいかないよ。

まだ話しかけてもいないんだけど。

なんだか泣けてきた。

ぐすっ



「どうしたんですか?」
               あれ?標準語だ。
                見上げるとそこには、めちゃくちゃカッコイイ人がいた。

睫毛長いし、瞳が綺麗。鼻もすっとしてて、パーツ全部がかっこいい。

「かっこいい。」

「へっ?」

「いや、あの、ごめんなさい。」


うん?これってチャンス?

あたしは全部を話した。
               すると、            
「俺、一人暮らしだし、よかったら、うちくる?」

ラッキー。

「良いんですか!?」

「うん。良いよ。」

「よろしくお願いします。」

ちょっと危ない気がするけど、男の家に転がり込むんだし。

でも大丈夫だよね。





そのころの母。

[エステ中]

あの子かわいいから、大丈夫っしょ。

自分の身は自分で守れるし。

楽しもっと。