「でも、ケーキ」


「分かってる。ベッドはそのあとな」


ハハッと笑うと、龍矢はケーキを食べ始めた。


ほんともう、どうしていつも話をそっちに持ってくかな?


「美和、愛してる」


「んっ・・・」


ケーキを食べ終わりお風呂に入ったあと、早速私は龍矢に愛されました。


「もう、せっかくケーキ作ったのに、ちゃんと味わって食べてくれた?」


気だるい体の中、ちょっと怒ったように龍矢に聞く。


「ああ。どこのケーキ屋よりうまい」


そう言って額にキスを落とされる。


「最高の誕生日だ。ありがと、美和」


「うん。誕生日おめでとう、龍矢」


大切な人が生まれた日だから、ちょっとだけ頑張ってケーキを手作りしてみない?


きっとね、最高の日になるよ。






・・・END