「こんばんは~」


みんな挨拶をして適当に席に着く。

あたしの目の前には
伊達眼鏡をかけたインテリな感じの人

左斜めには金髪のこのメンバーで一番イケメン

右斜めには黒髪のこれまたイケメン



「じゃあ始めるか!」


声の主はこれまた謎の
40代後半くらいのおじさん



「俺はこの店の店長のひさしです。女の子はパパとでも呼んでくれっ!」



…パパ?



疑問に思いながらも
数時間後にはあたしは当たり前のようにパパと呼んでいた(笑)



コンパはまあ良い感じに時間が過ぎた。


そしてどうやらあたしは伊達眼鏡に気に入られたみたい


二次会でバーに行った。



するとさっきの金髪くんが何故かカウンターに入っていた。


「…何してるの?」

「あっ、俺実は」


名刺には

BAR SIX
店長
水谷 耀(ミズタニ ヨウ)


と書かれていた。
ここの店長なんだ
どーりで何かカッコイイと思ったよ。


「だからか~。店長ってくらいだから年は28くらい?」

「21だけど」

「え、タメ?」


見えなさすぎる(笑)



「サエちゃ~ん」

「はい~?」


あたしは呼ばれてすぐ声の主の元へ行った。


…さっきの伊達眼鏡だ



「何?」

「いや~、俺サエちゃん気に入ったわ~」

「へぇ~」


嘘くさ。

あたしは21年間彼氏いなかった割には、キャバクラでもスナックでもバイトしたことあった


だから酔った男の口走る言葉なんて分かってるつもり




「ケータイ教えてよ~」

「はいはい。赤外線しとくから水飲みなよ」



あたしはこいつとだけ番号を交換して


コンパは終了した