新月は嫌い。 優しく照らしてくれる月がいないから。 [魔女]と、会わなくなった日だから。 「鈴は…俺のこと嫌いなわけじゃ無いんだろ。」 『うん。むしろ…好きだと思う。』 「じゃあ………。」 私は龍の言葉を止める。 『少し、昔話をしようか。』