もう一度窓から外を見た里穂は、いそいそと俺の隣に潜り込んできた。


「あのな。隣に座ったら狭いだろ?」


「いいの。今日はずっと修斗にくっついてるって決めたんだから」


そう言って俺にぴったりと寄り添ってきた。


このこたつは、里穂にクリスマスプレゼントとして渡したもの。


クリスマス何が欲しい?って聞いたら、ちょっと悩んでこたつという答えが返ってきた。


俺の実家は毎年冬になるとこたつを出してたけど、よく里穂はその中で眠ってた。


「温かい」


「こたつ好きだな」


「だって、気持ちいいんだもん。修斗の家が羨ましかったよ」


「まあ、里穂ん家はこたつないもんな」


里穂がゴロンと寝っ転がり、肩までこたつの布団をかける。


「修斗も」


「ああ」


服を引っ張られ、俺も里穂と同じような体勢をとった。