｢何でそんなこと！｣

｢俺さぁー…お前が嫌いなんだよ。｣

あたしのことが嫌い…？

…だったら…！

｢っ……あたしを狙えば良かったのに！｣

｢それじゃつまんねぇじゃん。｣

つまんないって……

大ちゃんが危ない目に合ったのに…！！


｢あんた最低！この状況見て分かんない！？大ちゃんが危ない目に合ってるんだよ！！｣

｢そうなるように仕向けたのは俺だ。 言っただろ、俺はお前のことが嫌いだって。｣

あたしは嫌われるようなことを自らした覚えはない。

しかも振ったのは健ちゃんの方からじゃない。


｢あたしは嫌われるようなことをした覚えなんてない！｣

｢気付いてないんだ。だったら教えてやるよ。俺がお前のこと嫌いな理由。｣

｢っ………｣

｢お前のことなんか元々好きじゃなかったわけだし。｣

｢は…？｣

｢お前結構顔がいいからさ、利用して他の族潰すつもりだったのになー。｣

｢ふざけないでよ！｣

｢何の役にも立たねぇし。｣

だから狂羅のことを教えてくれなかったんだ。

考えることが酷すぎる…！