学校と“城”は結構近くて、バイクで行くとすぐに到着した。




蓮士がバイクを止めると調度他の4人も来た。





「侑希がいるなら学校くんのも楽しいなーっ!」





楓がキラキラとした笑顔を私に向けて言う。





楓が私の隣についたまま、私たちは屋上へと向かった。





ふと見た李玖は、さっきまでの不安定な感じはしなくて、いつもと同じ様にニコニコしながら歩いていた。






ギィィィ……―




屋上には、太陽の光がさんさんと降り注いでいる。





「眩しいか?」と尋ねてくる楓に「大丈夫よ」と答え、足を踏み出した。