「恋汰君、喧嘩はダメだよ!」

恋汰の目を見て、頬を膨らませる実瑠ちゃん。

……可愛いなぁ。

「あ、はい…」

「恋汰顔赤いぞ(笑)」

風磨が恋汰をからかい始めた。

「風磨うるせぇっ!」

「??」

実瑠ちゃんは何がなんだか分からないらしい。

顔がキョトンとしてる。


柚ちゃんと海斗は2人で年を越すらしい。

だから、恋汰は実瑠ちゃん、大ちゃんはあたし、というように、相手がいるわけだ。

残りの3人は寂しい大晦日だって言ってた。


「美憂ー、俺も寒い、手繋いでよー。」

「は?」

あたしより先に、大ちゃんが反応した。

「手がさみぃんだもん!」

「触んな。」

あたしの手を握ろうとした遼から、引き離された。

「大智のケチ。」

「黙れ。」

「遼、お前こっち来い。」

槙が遼を呼んだ。

「槙、寂しいの?」

「キモっ。」

「はぁー!?」

2人がじゃれ合ってる姿を、みんなで笑いながら見てた。