ふと隣にあったピアノに手が当たった。



たったそれだけなのに…手が震える。




「過去に…何かあったのか?」


鈴宮の何気ない一言。




それを聞いた瞬間
再び私の頭の中に昔の記憶がフラッシュバックした。



私は頭を抱える。




止めて・・・

もう…止めて・・!


頭が痛い・・・




私の意識がもうろうとしてきた。



「もう…傷つきたくない…」


そう呟いて私は意識を失った。