ゲーム機から目を上げると、口を尖らせる。

「・・・オナニー、ファッション」

その言葉を聞いた瞬間、愕然とする俺ら。

拓真がそんな言葉を口にするなんて思わなかったからだ。

「・・・た、拓真・・・じゃあ次は旬斗!」

「同い年の5人組?」

お、当たりじゃねーのか。

「違う!はい和也ー」

俺かよ。

・・・オナファイ
・・・オナニーは違う。
・・・オナ・・・・オナ・・・ファイ・・・

「・・・おせぇよ、次!最後!頼っ」

・・・ひでぇ!

「同じ匂いのする5人組」

「・・・しねぇよ、馬鹿。お前らと同じにすんな」

はぁ、と溜め息をついて蒼以が立ち上がる。

「お前らは自慰にしか頭がないのか?毎晩毎晩、左手にテレビのリモコン。そして右手は・・・考えただけで身震いがするわ」

「そしてゴミ箱にはティッシュの山!
それを見てみぬフリをしてゴミ袋に入れるお母さんの気持ちにもなってみろ!」