本能的に美穂に引き寄せられたような… そんな感覚をさっきまで、覚えていた俺。 もし、女子が叫んでなかったら。 もし、女子が叫ぶような話題がなかったら。 ――俺は一体、美穂に何をしていたんだろうか。 『……。』 だいぶ顔の熱さがとれた俺は、無言で再び立ち上がる。 美穂のことで動揺するなんて、俺らしくない。 つうか、美穂なんかに動揺させられて、たまるかってーの。