「飛鳥は大人ぽいな、他の生徒にここまで話したことはないぞ。何故か飛鳥とは初めて会った気がしない。」




そう私も同じ事を感じた、なんか懐かしい感じがする。




東上先生の笑顔、何処で感じた事がある?




「飛鳥と何処で会ってるのかもな? 」




東上先生のその言葉にドキドキした。




本当に何処で会っていたのだろうか?




もし何処で会っていたらいいなと思った。




あんなに嫌だった農業高校が、東上先生が担任なら楽しくなるかも知れない。




「飛鳥、2年2組はいい奴ばかりだから、何も心配はいらない。農業もやってみると楽しいもんだよ。明日元気に登校して来い、待ってるから。」




うん、頭で色々考えるのは止めよう。




「東上先生ありがとう。本当は嫌だった、転校もこんな田舎も、農業高校なんてあり得ないと思った。でも前向きに考えてみるよ。」



久しぶりに素直になれた気がした。




東上先生の笑顔が私を素直にさせるんだ。