昔々の小さな国、ルクセンブルグでのお話です

苛虐趣味の王子と逆境好きの姫が結ばれたとき、

その国は、大陸を覆う大国になりました

しかし、その二人が亡くなると、そのほとんどの領地を侵略され、

どこよりも小さな国になってしまいました

領地は、その二人の眠る城のみ

死してなお、人々に恐れられ、嫌悪され、呆れさせた、宝の持ち腐れな、才能をもった二人を結局最後まで愛し続けたのは、

妃の二人の義姉だけでした