素直に思ってることを告げたからか、ほのかに陸の顔が赤い。

照れてる?


「陸……かわいい」

「……っ……黙れ」

褒めたつもりだったのに、赤い顔を見られたくなかったのか……。


「んっ……あっ……」

素早く起き上がって、唇を塞がれた。

同時に、あたしの服の中に入った手が動き出す。


「ちょっとは……元気になった?」

「だいぶな」

甘えん坊から、普段の俺様に戻った。


「なら……お昼ご飯作ろうか。何が食べたい?」

「杏」

即答で返って来た答えに、一瞬目を見開く。


「あんなカワイイこと言われたら、我慢出来ねぇ」

「ちょっと待っ……まだお昼じゃん」


元気にさせたけど、あたしは変態閻魔大王まで呼び戻してしまったらしい。


「あっ……ちょっ……り〜く〜!?」


そのままソファーに身を沈めた。