「でも、これで東はフツーの男子高校生じゃないってことは決まりだな。」
「うん…。」
このお兄さんたち、東の仲間だろうしね。
結局、東は見失ってしまい、尾行は終了。
「収穫はこれだけだな。」
「うん。明日、みさに報告しよ。」
「おう。じゃあ、今日は解散だな。駅行くぞ。」
陸の号令で、私達は並んで駅まで歩いた。
その間、私達は無言だった。
きっと、同じこと……
東のことを考えていたのだろう。