なんだか、改めて面と向かって“ありがとう”って言うのは恥ずかしい。





「うん、また来てね。」


「うんっ。仕事頑張って!」


「ありがとう。じゃあ、おやすみ。」


「おやすみ。」





外まで見送ってくれるお姉ちゃんと朔夜さん。





もっといたかったなぁ……。





会おうと思えば会えるんだけど、一緒に住みたい。





「あっ、お姉ちゃん!」


「ん?」


「大好きだよー!」


「えぇ?いきなり何?」


「なんでもないよぉ。じゃあね。」




後部席に乗り、窓を開けて手を振る。





「雪菜は一生お姉ちゃんっ子かもしれないわね。」





呆れたようにお母さんが言うけど、気にしない。





だって、お姉ちゃん大好きだもん。





シスコンって言われてもまったく気にしない。





綺麗で可愛くて優しくて、笑顔が素敵な自慢のお姉ちゃんだもの。



-END-