まったく…と言いながらお母さんはまたキッチンに戻って行った。




コレクション見てたらどうしても洋服や化粧品が欲しくなって、久しぶりに買い漁ったから財布が寂しくなってしまった。





お父さんと朔夜さんのお父さんはテーブルを囲み、お先に一杯やっている。





朔夜さんの弟さんも見る限り無理矢理その輪に入れられたみたいで、妹さんはお母さん達とキッチンで晩御飯の用意をしている。





「まーまー、ふーいーてー!」


「まーまー!」


「はーい。」





お姉ちゃんは紗衣と鈴に呼ばれ、お風呂場に行ってしまった。





「お母さん、手伝う事ある?」





行き場のない私は仕方なくお母さんに声をかけた。





「じゃあ、こっちに来て野菜を切ってくれない?」


「………はーい。」