「きゃあああ!!」
「かっこいー!!」
「セクシー!!!!」
「佐伯せんぱぁーい!!」


きゃあきゃあとかん高い女子たちの雄叫び。

運動部より声が出てるんじゃないかと疑ってしまう。



「うひょー。今日もすごいね」


腕をストレッチしながら、茜は笑って言った。



「佐伯諒の取り巻き♪」

「毎日毎日よく飽きないね」



しかも日に日に人が増えてる気がする…

熱気と迫力は、どこぞの応援団より劣ってない。

あるいみ感心。

けど、



「……そんなに良いかね?」



ボソッと呟いて、注文の的に視線をやる。



2年8組の佐伯諒。