「力が開放されたら、クロスのパワーにより、ミライの息苦しさや胸の痛みはきっと無くなる」



「レンッ…」



「そうしたらミライは集中してチャームと戦える事が出来る。大丈夫だミライ、

―――俺とクロスを信じろ」




ありがとう、レン。


ソードの開放もあって、きっとレン自身も辛いハズなのに、あたしの事を一番に考えてくれてありがとう。


だからこそ、あたしは護ってみせるから。




「ミライ、クロスのペンダントを俺に近づけろ」



「うん…!」




首に掛けてあるペンダントを、ゆっくりと丁寧に外していく。


小さく変化しているクロスのペンダントと、レンが身に着けていたソードのピアス、二つがレンの手元に渡った瞬間―――




「Crossing and movement,Sword and movement!」




呪文が響き渡り、辺りはまばゆい程の光に包まれた―――



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