『弱い奴ほど、強さを自慢する…お前もそうだな』


突然、銀髪のホスト風の男の背後から声が聞こえた。


『誰だ?』


銀髪のホスト風の男は背後を振り返った。


銀髪のホスト風の男が振り返った先には、黒いロングTシャツに迷彩柄のズボンをはいた、髪の毛の逆立った男が太い木の枝に座っていた。


『一部始終をここから見せて貰っていたよ』


髪の毛の逆立った男は太い木の枝から飛び降りた。


『くっ…』


銀髪のホスト風の男はポケットからサバイバルナイフを取り出し、髪の毛の逆立った男に向けた。


『待った、待った。俺は無抵抗だぞ』


髪の毛の逆立った男はそう言って、両手を上げた。