(あみ!!)



夏海はガバッと起き上がると、腕に付いている点滴をベリベリと剥がし、立上がった…。




『夏海っ!!』


裕也が叫ぶと同時に夏海は走り出していた…。




『待ちなさい…なつみぃ……。』



後ろからお母さんの声がする。。。



夏海はドアに手をかけると、勢いよく開け、ふらつく足取りで走った…。



『夏海!待てっ!!』



すかさず裕也はその後を追う。。。




(あみ!!あみ!)


あみの名前を必死に思いながら走る。。。



デモ体がいう事を聞いてくれない…、


「…ッッ!!」



夏海はフラッと目まいがして立ち止まるとその場に倒れ込んだ…。。




その後カラ裕也が追って来て、倒れ込んでいる夏海の体を少し起こした。



『大丈夫か!?』




しかし、

それでも夏海はそれを振り払って、あみの所へ行こうとする。。。



「…大丈夫ダカラ…。」