あたしは、週末を寝込んで過ごしていたので…忘れていた。


本日は………

「出発いたします」

「はい、よろしくね」

『特別体育授業』だったのです。


クラス別で豪華バスに乗り込み、大型プール施設へ向かう。

しかし、生徒会メンバー5人は…また別のバスで。


お互いが向かい合うような作りになっていて、5人では充分過ぎるゆったりとしている。



あたし達も、クラス別の最終バスを見送った後…出発した。



「…………。」


今…言わなきゃ。

陸から説明はしたと聞いたけど、あたしの口からは、何も言ってない。

黙ってたこと。

素性を隠していたこと。


あたしの口から、謝らなきゃいけないよね。



「………あの……」

「ん?」


零ちゃんが、あたしを見た。