「ってかお前の宿題って答えは合ってんの?」



「うわ!失礼な!」



「俺ジュース奢る気分じゃないしなぁ。あっ林君!リーダー見せて」



潤はヒラヒラと手を振ると、窓際に居るクラスメートのの所へ歩いて行った。



もちろん、潤との会話はすべて冗談で。


ホントに私の喉が渇いていたら、潤は奢ってくれるんだけど私は奢ってもらう気がさらさらない。



別にお互いが確認するわけじゃないんだけど、こういうあ・うんの呼吸っていうのかな?



結構心地よかったりするんだな。



もちろん、時々お互いに毒舌吐いてるけど同性同士の友達と違って後腐れがない。



だから一緒に話してても気を使う事もないし使われる事もない。



潤と1年の時に知り合っていたら・・・



『心友』になれたんじゃない?なんて考えるこの頃。



まぁ、まだこれから卒業まで時間があるし、もう少し人間観察してみようかと思い



「やっぱりリンゴが飲みたいかも」



私は財布を持って立ち上がっていた。