「確かに」



この前・・・席に座ってる野々宮君をさりげなく注意してくれた事。


今の会話・・・なんか言葉のキャッチボールに無理がない。



話してて楽しいし。



だけど、愛の言葉を借りると『胸がトキメク』っていうのは全くないんだけど。


なんだか橋本君ともう少し話してみたいなんて思った私は



「うっし!頑張るぞい!」



右手の拳を振り上げて叫んでいた。





・・・渡り廊下で。







「やっぱり気が合うと思ったんだ」



クラブの帰り、春香は自販機で買ったオレンジジュースを飲みながらそう言って笑っていて。



『橋本君と私、気が合うかも?』と言ったのに対する答え。



「なんかさぁ、真琴と潤ってある意味性別が入れ替わってるって感じ?たぶん、考え方とか価値観は似てるんじゃないかなぁ。


ただ、趣味は合わないと思うけど」



春香は冷静に分析した結果、橋本君に私を紹介したらしくうんうんと頷きながら教えてくれた。