「りー………」

「ん」


抱っこというように、両手を俺へ伸ばしてきた。

杏の背中と後頭部に手をまわし、そのまま唇を重ねる。


「………んっ…!」


僅かに開いた隙間から、舌をねじ込んだ。

それと一緒に……口に含んでいた薬も。


「〜〜〜!」

「飲め」

「〜〜〜〜!!」


薬の存在に気づいた杏の顔が歪む。

一瞬だけ口を離し、水を含んで…もう一度塞いだ。





「……りー………バカ……」

「あ゙!?」

「…ウソついた……」

「はいはい…約束は守ってやる」


ちゃんと飲んだご褒美に、たっぷりと可愛がってやる。

すぐに杏の機嫌は直った。



こんな感じで、2日間の看病が終わった。


この2日で知ったこと。

熱を出した杏は、キス魔でかなりエロくなる。


まぁ……たまには良いかもしれない。