そのまま廊下にバッグを投げて、玄関に腰を降ろした。




「…はぁ…」




ふと漏れる溜め息。



何をそんなにガッカリしてるんだろう…。





「…こんな時は朝まで飲むに限るよね」




痛む足を引き吊りながらリビングに向かうと、コンコンとノックする音が聞こえた。



咄嗟に玄関に走る。




あんなに重く感じていた足が嘘のように軽かった。






「…はい」




玄関のドアを開けるとそこには

優しい笑みを浮かべた成宮くんが立っていた。





「やっぱり、まだ一緒にいてもいいかな?」


「…うんっ!」




成宮くんの言動に

沈んだり舞い上がったり



今日の私、おかしいよ。






もしかして私

成宮くんのことが…