放課後までの授業は、上の空。


でも、幸せな気持ちで心がほんわかしていた。



昼休みに菜美が私の席に来た。


保健室での涙を見て以来、私と菜美の間には他の友達とは違う空気が流れていた。



キラキラ光る瞳で、ちょっと茶色い髪を風になびかせながら…


菜美が言った。


「優、私やっと好きになれたよ!」



窓の外から鳥の鳴き声が聞こえた。


鳥の声と菜美の声が似ているように感じた。



私は、菜美の肩に手を乗せて、何度も頷いた。