―――世界の、崩壊を感じる。


パニック状態に陥っているあたしは、ただ叫び声を上げる事と、現実から逃げる事しか出来なくて。


そんなあたしの状態を把握したレンは、小さく、でも凛とした声で、はっきりと告げた。





「ミライ、よく聞け」



「…レンッ」




なんだか、安心する。

レンの声を聞くだけで、あたしの心は驚く程に穏やかになっていく。




「ハッキリ言う。このままだと、マジで地球は崩壊する」



「えっ…」



「これからこの世界を救う方法をミライに叩き込むつもりだったが、どうやらその時間も残されてねぇみたいだ」




なんてイジワルなんだろう。


神様なんて信じていなかったけど、今だけは存在を肯定する。だから…お願い。



世界を壊さないで。




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