夏海はこの時…妙な、嫌な胸騒ぎを覚えた…




『ほらっ!!夏海も笑って!!』




そう言うと、夏海の腕に手をまわし、ピースを作るあみ。




「えっ!!」




その声と共にフラッシュが飛び、写真がとられた。




次は落書きコーナーに進み、落書きを始める。



『ほら早く!!夏海も落書きして~はいっ』



そう言うと夏海の手のひらに落書き用のペンを持たせる。



「うん!」



夏海も落書きを始めた。



あみの方の画面を見ると、『期末テスト終わり~☆』

なんて書いて、
期末の緊張から抜け出した、学生の時にしか味わえない…何とも言えない気持ちにあみは浸っていたんだろう…




夏海も落書きを済ませて、下からシールが出て来た。




あみはそれを取り出すと、プリクラ機の隅に置かれているハサミで半分に切ると、


『はいっ☆夏海のぶん!!』

と、夏海に半分に切ったシールを手渡した。




いつにも増してテンションの高いあみに少々戸惑いながら、そのシールを受け取る。




「ありがと…。」