カタログ雑誌の売上も伸び、重版がかかるほどになった。





夫である朔夜が経営するRoseのモデルにもなって、復帰して1年経つ頃には国内のファッション雑誌のモデルをするところにまでいった。





やっぱりモデルと言う仕事は楽しい。





届くファンレターで10代の若いモデルの子に憧れやファンだと言ってもらえて、最高の職業に着けて良かったと心から思う。





海外からもスポンサーやデザイナーの人直々に来日してオファーを受けたりもした。





ステファニー達からも海外においでと一緒に仕事しようと電話がくる。





時々海外のファッション誌に出演する時もあった。





活動拠点は日本って決めてたから海外での仕事は可能な物だけだったんだけど………。





「紗衣ちゃんと親子の仲をもっと深めたいから海外で稼いでこい。」





なんて、朔夜に言われてしまった。