「突然すいません。無理を承知でお願いしたい事があります。」


「どうしたんだ?」


「娘さんと同棲させてもらえませんか?お恥ずかしながら、年甲斐もなく娘さんに一目惚れしてしまいまして……。」


「おお。そうかそうか。そう言ってもらえて何よりだよ。だが同棲はね……。」


「本当は今すぐにでも結婚したいほどなんですが、高校生活もありますしそれでも一緒にいたく、同棲を認めてもらえませんか?お願いします。」


「いやー、新名くんにそう言われちゃ反対出来ないな……。だが、かれんは家事なんか出来ない。大変だぞ?それでもいいのかい?」


「家事は私も共にしようと思っています。2人で協力すれば大変なんて事はありません。」


「新名くんの決意はよくわかった。いいだろう……同棲を許可するよ。かれんをよろしく頼む。」


「ありがとうございます。」





一週間前に自ら社長室に向かい、なんとか許可を貰う事が出来た。




家事が出来なくても僕が出来るし、かれんちゃんは人任せにするような子じゃないと思うから、わからなかったら一つずつ教えていけばいい。