この子は本っっっ当に……。





出来る事なら頭の中を見せてもらいたい。





「かれんちゃん、好きだよ。」


「はぅー……。」





両頬を手で覆い、林檎みたいに赤くなって恥ずかしがっている。





可愛い……可愛いんだけど、僕はやられたらやり返す質なんだ。





「かれんちゃん、好きの後には続きがあるんだよ。」


「何ですか?」


「好きって言い合ったら必ずキスをしないといけないんだよ。」


「キッ………キス…。」





驚いた後はまた、真っ赤に顔を染め目を泳がしている。





「出来れば最後まで聞いて欲しかったんだけどな。」


「ごめんなさい……私…。」





ああ―――――泣いてる顔も見たい。





恥ずかしがる表情も笑った表情も可愛いんだけど、泣いた表情もと言うより泣かせたくなる。





“なく”は全てみたいけど、取り合えず今は泣くの方。





「私…キスした事なくて……その…。」


「じゃあ、僕とファーストキスしようか――――。」





キスだけじゃない―――全部全部僕が奪って、一から全て教えるよ。