キーホルダーを鞄から取り外して、机の下で握りしめた。



「………大丈夫……頑張れる…」


目を閉じて、自分に言い聞かせるように呟く。




その後は、


零ちゃんとお喋りしてても、数学の先生はあたしを咎めなかった。




ちなみに、



1限目から6限目まで……



編入生のあたしへの問題が、必ず1回はあった。




もちろん。



すべて解いて………



あたしの大勝利だったんだけどね?





その日……

Ⅰ組に頭脳明晰な天才少女が

編入して来たという噂が広まったのは、



言うまでもない。