大人でもキツく、苦しいリハビリを紗衣は耐えた。





始めこそは痛がっていたものの、次第に泣くことはなくなった。





目には涙が溜まりウルウルとさせてるけど、それが零れることはない。





リハビリが終り、いい子って褒めるとニッコリと笑ってくれる。





病室に戻る時もぎこちないながらも指を曲げたり伸ばしたりとリハビリの成果を見せてくれた。





私は1日2回、リハビリを入れてもらい速度は遅いけど歩けるようになってきた。





私も紗衣も日常生活に支障をきたさないほど回復してきてる。





回診の時、先生にも予定より早く退院出来そうだと言われた。





起きて、リハビリして、寝ての入院生活はなんだか落ち着かなくて家が恋しくなってくる。





それに、朔夜と紗衣と私の3人で早く一緒に生活したい気持ちが逸る。