あたしたちは、馴染みの場所で夕日を見る。


子供の頃からの馴染みの場所。


「将平、ブルーレースフラワーって知ってる?」


「……」


「そっか、わかんないよね。前にね、花言葉を調べてた時に知ったの」

「花……」

「blue lace flower……『無言の愛』」


――将平に、ぴったりでしょ?


将平は微笑んであたしの肩を寄せた。

頬に感じる将平の唇。


――キス


彼はこれからも無言の愛をくれるだろう……。


end...