『鶴と亀が滑った――――』







『後ろの正面だあれ――――?』






「あれ……終わった……?」



童謡が終わったので、また歩き出す。




『ねぇ、お姉ちゃん………』


「へ……?」



鈴のような可愛いらしい女の子の声が聞こえ、足を止める。



振り返ると――――…



小さくて可愛らしい女の子が立っていた。



『お姉ちゃん………いっしょに遊ぼうよ……』

「え……もう夜遅いから帰った方が………」



少女は女の子と同じ背丈まで屈み込み、諭すように話し掛ける。




『遊んでくれないなら――――』




ニヤリッと女の子が笑った――




ザクッ―――――……。







少女の視界は



真っ赤に染まった――――――…