ケータイ小説 野いちご

社長のご指名

ちょっと前だったら悩む事もなく断っていたのに……。





「鳴海さんと同じぐらい紗衣ちゃんも好きなんです。小さな子供に接した事がなくて紗衣ちゃんが初めてだったんですけど…もう、なんて言うか……可愛くて仕方ないんですよね。」





微笑んだり、苦笑したり、真面目な顔をしたりとコロコロ表情を変える海堂社長。





「鳴海さん、紗衣ちゃんも含めて大好きです。」





ああ………もう、本当に。





支えたいって、もうずっと支えてもらってるのに。





紗衣を可愛がってくれてるのも知ってるし。





――――――――…ねぇ、修一





もう一度だけ―――…





「―――――…好きになっていいですか?」





もう一度だけ、海堂社長に――――――…





「――…恋していいですか?」





もう、好きにならないと恋をしないと―――…愛する人を作らないと決めたのに。





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